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優れたパートナーになるためには援助行動が必須!あなたはできていますか?

様々な人と共同で過ごす私たちは色々行動をしています。自己完結の行動から他者共有の行動まで、行動の種類は千差万別です。

そんな行動の中で「誰かを助ける」というのは、とても素敵な行為です。大事な人との関係をより強固にしたければ、この行動が必要ですし、助けた後は自分が困った時に助けてもらえる可能性が高まるという嬉しいことも起きます。

この「人を助ける行為」。心理学では「援助行動」と言います。念のため言っておきますが、いかがわしい行為ではありませんよ。あれとこれとは月とすっぽんほどの違いがあることはちゃんと知っておいてくださいね。

では、「援助行動」というものが心理学でどのように研究されているのかをご紹介します。

 

援助行動って何?

さて、冒頭でも援助行動の説明はしましたが、ここでしっかりと説明しなおしておきましょう。「援助行動」についてウィキペディアさんにわかりやすい説明がありましたので引用させてもらいます。

援助行動は他者が困難に陥っている場合に自らの多少の犠牲を覚悟した上でその他者を助ける行動である。仮に恩を売る目的や相手の印象をよくして最終的に自分の利益を得ようとする目的があったとしても、その行動自体が他者の助けになるならばそれも援助行動に含まれて理解される。援助行動は他者に利益をもたらす行動から利己的行動に対して利他的行動(愛他的行動)と呼ばれる。利他的行動は相手の利益の増大のみを目的に行われる行動であり、自分よりも他者が重要であるという価値の内面化によってもたらされると考えられている。また社会的なルールに従って行われる援助行動は向社会的行動(順社会的行動)と呼ばれる。

引用元:ウィキペディア 援助行動のページ

はい、もうわかりましたね。下心であっても、純粋な気持ちであっても他社を助けるという行為を援助行動と言います。

 

援助行動が研究されるきっかけになった強烈な事件

実はこの「援助行動」に関する研究が始まったのは一つの事件が影響しています。その事件の名は「キティ・ジェノヴィーズ事件」。聞いたことがある人も多いと思います。有名な事件です。

この事件は、1964年に起きました。キティさんは自宅前で暴漢に襲われ大きな叫び声をあげました。その叫び声を聞いたのは近隣の住民38人。しかし、悲しいことに多くの人が気づいていたのにも関わらず警察に通報する人はいませんでした。結局、暴漢は二度も現場に戻り彼女を傷害・強姦。悲惨なことに彼女は命を落としました。

叫び声に気づいた人は38人。その中には事件を目撃した人も含まれています。この近隣な住民は冷酷な人なのでしょうか?

 

その疑問に挑戦したのは二人の心理学者ラタネとダーリーです。

この事件に関して「多くの人が気づいたからこそ、誰も行動を起こさなかったのではないか?」という仮説を立て実験を行いました。

実験内容は割愛しますが、実験結果より「ある事象に対して、自分以外に傍観者がいる場合、当人は率先して行動を起こさなくなる」結論を得ました。さらに、傍観者の人数が増えれば増えるほど行動は抑制傾向になるのです。これが有名な「傍観者効果」。

人は産まれながら「援助行動」ができるようになっています。しかし、その能力が失われしまう現象は驚く発見でした。これを発端に「援助行動」に関する研究が深められたと言われています。

 

援助行動とはどんな時に発生するのか

皆さん援助行動はいつもしているはずなので感覚的にはご存知だと思います。援助行動が発生する時は困っている人がいた時です。ですが、困っている人がいても必ずしも援助行動が発生しない時があるのです。その理由は以下の通りです。

  1. 相手の困っていることが抽象的すぎて、わからない
  2. 相手の困っていることを、自分の中では困ってることと認識しない
  3. 助けなければいけないと思わない事案(酔っ払いが転んだとかが適応されます)
  4. 大嫌いな人間が困っている場合。

 

こうして明示するとわかりやすいですね。

人が援助行動を行うときは

「具体的に」相手の困っている状況がわかり、かつ、その相手を死ぬほど嫌悪していなく、自分が助けなくてはならないと「責任感情」が生まれた時に発生。

とうい条件がそろった時に発生するのです。

少し腹黒い人であれば

「明確に」相手の見返りを期待できる時に、恩を売るために発生する

ともいえますね

あなたはどっちの発生割合が多いでしょうか?(笑)

 

援助行動をしやすい人の特徴

援助行動が発生する条件はわかりましたね。では、その条件以外に援助行動をしやすい人の特徴について簡単ですが説明します。

共感力が高い人

相手の感情というのは実際わからないものです。傍から見て自分で想像するしかありません。その際に想像力が豊かで共感能力が高い人間は「相手の困っている事」をより具体的に受け止める素質があります。

感動映画を見てすぐ涙を流してしまう人は共感力が高い人です。そんなあなたは無意識のうちに人助けをしている事でしょう。

母性本能が強い人

これは女性に限ったことではありません。男性にもある本能です。自分より歳が若かったり、幼い思考の人を見た時に「愛おしい」と思える人の事を指します。

この本能がある人は暖かく大きい包容力があるため優れた援助行動を行います。援助対象者も快く受け入れることが多いですよね。だから、母性本能が強い人は援助行動を起こしやすい傾向があるのです

辛い思いを沢山した人

これは共感能力が高い人に通じる部分が多い物です。人というのは自分が経験したことがないことは、なかなか理解できない生き物です。困っているというのが分かっても、自分が経験していないと「具体的に」困っていることを理解する事は難しい。

よって、様々な困難を経験したことがある人は、その豊富な知識から相手の困っていることを具体的に受け止めることが出来るのです。

そうすることで援助行動を発生する条件が整いやすく、行動に起こす割合が多くなります。

余裕のある人

援助行動というのは少なからず自分のリソースを消費する行動です。自分だけで一杯な状況な時は、他人のことなど構っていられません。

昨今、日本は平和の象徴言われることも多く人口ほとんどがある程度余裕を持っています。ですから、日本では財布を落としても見つかることが多いなど援助行動が多く見受けられる国でもあります。

他国に行った時は、そうはいきませんよね。これは国民性もありますが、人の余裕度というのも関係しているのです。

 

援助行動が発生しない時。

性善説を信じるならば、人は生まれながらに「誰かを助ける」という能力を持っています。しかし、それを妨害する条件もあるのも然り。ここでは、援助行動を妨害する要素を紹介します

自業自得だと思った時

これは、援助対象者のミスで困った状況が引き起こされている時です。自業自得、自分で何とかしなさいよという気持ちが援助行動を妨害します。この妨害は私的には良いと思います。人間痛い目見ないと学びませんから。ただし、勝手な思い込みで判断しないよう注意してくださいね。実は自業自得ではないかもしれません。

過去の援助行動の失敗

前に援助行動を失敗していると次に行動に移すにはハードルが上がっている可能性があります。この場合、失敗を恐れずにチャレンジする精神が必要になります。

また、前の援助行動の際に嫌味を言われたり、感謝されなかったりとネガティブな反応が返ってきてしまった経験がある人も、次の援助行動は阻害されます。

この時は「見返りはいらない」精神で自分が「助けられる人間だ」という誇りを意識する事でスムーズに次に移せるでしょう。

援助能力の欠如

援助行動ができない人は論外ですが、時たま「出来ないと思い込んでいる」人がいます。自尊心が低く、自分の能力を低すぎに捉えている人間です。

こういう人には是非とも援助行動をして欲しい。この行動を通じて自信をつけられる可能性が高いからです。まずは失敗を恐れずできる範囲でのチャレンジをオススメします。

 

援助行動の注意点

援助行動をしやすい人の「余裕のある人」でも書きましたが援助行動とは自分のリソースを削ることが一般的です。よって、自分に余裕がない状態で行うと苦しい思いをすることを理解しておいてください。

よく良い人過ぎて苦しくなっている人がいますが、これは本末転倒な状況です。共倒れになってしまえば、両者が不幸になります。自分の現状を理解し、例え相手を助けたいと思っても、自分に余裕がない時は助ける行為を控えた方がいいでしょう。

それは、「冷たい」という行為ではありません。だって、考えても見てください。それを冷たいという人間を助ける必要がありますか?「俺より私を優先しなさいよ!」って言う人間を尊重するのは難しいですよね。

ただし、幼い子供は例外です。彼らは援助行動がなければ命が危うい場合が多いです。そんな子ども達には自分が苦しい思いをしてでも援助行動をできる大人でいたいですね。

 

まとめ

一概に人助けと言っても様々な要素が関係しています。それを説明してくれるのが「援助行動」に関係する研究です。

自分が援助行動を行えていないからと嘆く必要はありません。その時は条件がそろわなかったのかもしれませんし、自分に余裕がなかったのかもしれません。自分をまず大事にし、それから他人の幸せを祈るようにしましょう。

また、自分の事しか考えていないのはまずいなと思い始めた人は、援助行動を実践し様々な経験をしてみましょう、なかなか一歩を踏み出せない人は「俺がやらなくて、誰がやるんだ」くらいの気概を持つとスムーズに踏みだせますよ!